竹の不思議

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先日鎌倉の竹の寺で知られる報国寺を訪れたとき、講師の方から「竹の専門家」と紹介されたが碌な話も出来なくて申し訳ないことをしてしまった。特に竹の一番不思議な(と私が思っている)性質にまつわる話が出来なかったのは私としても残念だったので知っていることをメモしてみることにした。

竹(孟宗)はタケノコとして地表に現れたった2ヶ月で20メートルも伸びる。(タケノコは出てきたときすでに約60節の構造を持っている)
最も伸びの早い時期には一日に1メートルを越えa0960_003136_mて成長するが、以降は成長せず太さも太くならない。
一体全体この驚異的スピードの成長はどういうメカニズムで成し遂げられているんだろうか?
一般に植物は葉で光合成によって作られた糖類を栄養源として成長するものであるのにタケノコにはまだ葉がないのでこの栄養はどこから来るのだろうか?

答えは地下茎ある。夏から秋にかけて地下茎に蓄えられた栄養を貰って成長し、6月には栄養を使い果たして成長が止まり、その栄養a0960_003138_mを蓄えてきた周囲の親竹は葉を更新して夏からまた地下茎に栄養を送り始める。この地下茎のネットワークは竹林全体に広がっていると言われている。
60年とも120年とも言われる周期で竹が開花し種を付け竹林全体が枯れると言うのも竹林全体が一つの個体であると考えると理解できる。要するに竹の本体は巨大な地下茎のネットワークに在るといって過言ではなさそうだ。

竹はイネ目イネ科に分類されていて確かにイネに似ているところもあるが素人目には似て非P1000927なるものである。一本の竹の寿命は20年位という文献もあるが多分間違いで孟宗竹でせいぜい10年、7年目くらいでかなり茶色になって目に見えて弱って来る。5年生くらいで地下茎への栄養供給力も低下するので良いタケノコを取るには5年目の竹を切ると良いとされている。そのためには生えている竹の5分の1、すなわち20%を毎年伐採することになる。
我々が管理している竹林内には多分1000本位はあるから200本は切らねばならず平均年齢が70歳を越えた年寄りグループが果たしていつまで耐えられるだろうかこれも疑問の一つだ。 (久しぶりに朝から雨でテニスも庭仕事も出来ない、明日から出かける準備の合間にパソコンに向かった)

投稿者: yasu

今年6月で79歳、なにかにつけて80近いのだからと妥協してしまう今日この頃です。

「竹の不思議」への1件のフィードバック

  1. 竹についての貴重なお話、知らないことばかりでびっくりしました。不思議な植物ですね。2か月で20メートルの成長、その後は成長しない、5年目の竹を切るとおいしいタケノコができる、60節、巨大な地下茎のネットワーク。今度、竹について話す機会がありましたら参考にさせていただきます。こんな不思議な話、皆さんにも聞いてほしかったですね。チョット残念。

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