奇妙なネズミ

年末のある日、起き出した妻が大声で呼ぶので行ってみると、台所の床に明らかにネズミが齧ったジャガイモが転がっていた。それまでも夕方から夜にかけて食卓付近の壁の中でなにかごそごそする音が聞こえていたのだが、部屋の中のものが齧られたり、フンがあったりということは無かった。
とにかく、餌になるようなものはすべて隠しワーファリン入りの餌を買って台所と居間に置いてみた。2日間は手を付けていなかったが3日目に2か所の餌がなくなっていた。その後2日間は約10gずつなくなったがそれ以降は手を付けなくなった。粘着式のネズミ取も置いてみたが捕まらない。

さては主人と同じ薬で血液がさらさらになりすぎてついに往生したかと思ったのだが、まだ時々壁の中で音がする。数日たって何気なく戸棚を開けたらなにか黒い砂状のものがこぼれている。調べてみるとホカロンの袋を齧って中身の鉄粉がこぼれたらしい。また同じ棚にあった粘着剤のついた伸縮テープも少し齧られていた。戸棚の中身を全部出し調べてみたが、そのほかはフン1個も見つからないし、隠れた出入り口になるような穴も開いていない。

やけに可愛いが
やけに可愛いが

その後数日たって夕方ふと外を見るとポーチにネズミの姿が。慌てて行方を追ったがどこに隠れたのか消えてしまった。外のネズミが壁の中や部屋の中に出入りしているとは信じがたいがとにかく捕まえようとネズミ取を2個購入してネズミを見かけたあたりの隅に仕掛けてみた。餌はパンの耳を油で揚げたものにした。数日してややあきらめかけたとき一台のネズミ取に一匹のクマネズミらしいのが掛かっているのを見つけた。
ネズ公の運命については敢て書かないが、それ以来壁の中の音や気配は消えたままである。
ネズミが一匹だけで暮らしていることってあるのか、どうやって家の中に出入りしたのか、フンが見つからないのはなぜか、などなど今回のネズミ事件は不思議なことばかりだ。

投稿者: yasu

今年6月で79歳、なにかにつけて80近いのだからと妥協してしまう今日この頃です。

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